2007年 KD Japan 水中写真コンテスト結果報告
平成19年2月10日(土)、沖縄・那覇のかりゆしアーバンリゾートナハで「2007年 KD Japan
水中写真コンテスト」を開催しました。当日は、82点の作品が展示され、連盟の総会に出席され
た方たちの投票によって入賞が決定し、受賞作品の展示と表彰式を懇親会の席上で行いました。
今年のコンテストの特徴は、ここ数年、急速に進んできたデジタル写真の応募が8割以上を占め、
フィルムの作品を圧倒したことです。この傾向は今後も続きそうですし、さらにはデジタル一眼への
シフトも予想されます。水中写真がさらに身近に、より高画質になっていくと思われます。
審査の結果は次のとおりです。
グランプリ 「サマー・ビジョン」 杉澤文雄氏(沖縄支部、カワミチ・ダイビングチーム)
準グランプリ 「我が家」 久岡卓也氏(兵庫支部、伊丹ダイビングクラブ)
第3位 「神曽根」 梶原一二三氏(兵庫支部、サザンアイランド・ダイバーズクラブ)
関西潜水連盟賞 「黄色いジョーくん」 松沢正和氏(兵庫支部、アクアティックパル)
審査員特別賞 「hug」 多賀谷文恵氏(兵庫支部、ドルフィン スピリッツ)
【委員長による受賞作品寸評】
グランプリを獲得した杉澤文雄氏は、昨年に続いての金賞です。「サマー・ビジョン」は、サンゴに
群れるデバスズメダイの向こうに燦々と降り注ぐ太陽を配し、題名どおり、真夏らしい気持ちの良い
作品に仕上がっています。
準グランプリの「我が家」(久岡卓也氏)は、カイメンのなかに入っているカサゴを撮影した写真です。
会えそうで会えないシーンでしょう。
3位の「神曽根」(梶原一二三氏)は、ドロップオフに生えたイソバナを手前に大きく置き、水面の太陽を
あおって撮影した作品です。いかにも南の海というイメージがあふれています。
関西潜水連盟賞の「黄色いジョーくん」(松沢正和氏)は、タイトルどおり、黄色いジョーフィッシュの
クローズアップ写真です。クリクリっとしたジョーフィッシュの目玉がとても可愛らしい作品です。
審査員特別賞の「hug」(多賀谷文恵氏)は、カクレクマノミのマクロ写真です。紫色のイソギンチャクが
やさしくクマノミを抱きかかえているところから、このタイトル(「hug」)はつけられたのでしょう。
応募作品はいずれも作者の熱意を感じるものばかりでした。受賞作品は関西潜水連盟のホームページに
掲載いたしますので、ぜひともご覧ください。なお、水中写真コンテストの結果をご報告するにあたり、
作品を応募してくださった会員のみなさまに深く感謝するとともに、来年のコンテストにも奮ってご応募ください
ますようお願い申し上げます。
平成19年2月10日
関西潜水連盟 水中写真委員会
委員長 熊 博 毅 |