■平成17年度KD Japan インストラクター研修会【安全な潜水のために】

近年ダイバー人口は減少傾向にあるにも関らず、減圧症患者は増えつつあり指導団体としての指導方法等、考える必要がある。幸いにもKDでは、これまで事故は起っていないが、この研修内容を確り学び今後も引き続き安全ダイビングを心がけてほしいとのことでした。(以上、村上会長挨拶より抜粋)
KDJapan 村上会長
当日は手話による通訳も行われました。
研修会 式次第 熱心に聴き入るダイバーたち ご苦労様でした。
●ダイビング器材について
日本アクアラング 関西営業所 所長中村 洋一様より最新のダイビング器材についてのお話と、安全潜水に対する器材メーカとしての取組みをテーマに説明いただきました。

特に、最新レギュレータのオート・クロージャー・デバイス(ACD)の、ダスト防止機構はサンプルを持参いただき、多数のインストラクターが興味を示し、老舗のダイビング器材メーカの貫禄を見せつけられました。
また、安全潜水に対する器材メーカとしての取り組みについても、ダイビング器材TOPメーカらしくその取組み姿勢に感銘を受けました。
ご説明いただいた中村様には休暇中にも関らず、誠にありがとうございました。参加者を代表してお礼申し上げます。
●ダイビング環境に関して
沖縄支部長の垣花 薫様より、現在取組んでいる活動報告を兼ね、ラムサール条約についての講演を頂きました。

2002年時点で、日本の条約湿地は13か所でしたが、その後自治体等との調整が行われ、2005年10月に新たに20湿地が条約湿地として指定されたとのことです。これにより、日本の条約湿地数は合計で33か所となったそうです。

また、今回の登録に際しては日本を代表する多様なタイプの湿地を登録するとの方針のもと、マングローブ林、サンゴ礁、地下水系、さらには水田を含む沼地、アカウミガメの産卵地などこれまであまり登録されてこなかった形態の湿地を条約湿地に指定し、この中に、我々に関連の深い、ケラマ諸島海域及び串本沿岸海域等も含まれたとのことでした。

慶良間地区においても、ダイバーのみならず島民の皆さんが協力し合い珊瑚保護のためこれまで様々な取り組みを実施しており、この活動が認められ今回の運びとなったそうです。

安全にダイビングを行う上でも、「この美しい海でのダイビングがストレスを解消し、より安全なダイビングが可能になる」とのお言葉に、ダイバーを指導する者(団体)としていつまでも美しく華麗な珊瑚礁の海を大事に保護する義務があることを、改めて強く感じました。

ラムサール条約についての詳細は、外務省のHP↓を参照ください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/jyoyaku/rmsl.html
熱弁を振るう垣花沖縄支部長
地元ダイバーによる海洋調査!
このような、地道な活動が認められました。ここでは海洋の様子だけですが、実際には海洋関係者だけでなく島民全員が参加し、活動しているとの事です。おにヒトデ駆除には駆除したヒトデを農民が協力し、土地をお貸しくださり、廃棄に協力いただいていいます。
●KDレスキューダイビング実施教本の概要と説明
新たに『KDレスキューダイビング実施教本』を創刊するにあたり、指導員のレスキュー講習の統一と周知を目的に、安全潜水をテーマにした指導員研修会が安全推進委員会主導のもと実施されました。当日は、インスタラクターを中心に、上級ダイバーを含め約100名のダイバーが参加し、有意義な研修会を終えることができました。
インスタラクターの方及び、今後インスタラクターを目指すKDダイバーの方々は、本テキストを活用いただき、これまで以上に安全潜水に心がけてください。

その他に、当日はインストラクターとしてのステップアップを希望される方々の為に、教育委員会よりステップアップに対する説明及び認定基準の説明もあり、非常に関心の高い研修会となりました。

尚、当日参加できなかったKDインスタラクターの方々は、各支部 後日開催の指導員研修会に必ず参加くださるようお願いします。
中山安全推進委員長
玉田教育委員長
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