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2006年 KD Japan 水中写真コンテスト結果報告 平成18年2月26日(日)、神戸市の舞子ビラで「2006年 KD Japan 水中写真コンテスト」を開催しました。当日は、30点(一般写真6点、デジタル写真24点)の作品が展示され、連盟の総会に出席された方たちの投票によって入賞が決定しました。 今年のコンテストの特徴は、デジタル写真の応募が圧倒的多数を占めたことです。デジタルカメラの一般化と比較的安価なハウジングが普及したことで、デジタルカメラによって水中写真を楽しむダイバーが急増しているというダイビング界の動きを反映した結果でしょう。また、一眼デジタルカメラを使った作品も増えてきています。この傾向は、今後も続きそうです。 審査の結果は次のとおりです。 グランプリ 「飛翔」 杉澤文雄氏(沖縄支部、カワミチ・ダイビングチーム) 準グランプリ 「ガブリ」 豊田幸詞氏(舞鶴支部、舞鶴ダイビングスポーツ) 第3位 「ソプラノ歌手」 山野 泉氏(兵庫支部、ドルフィン スピリッツ) 関西潜水連盟賞 「AKAJIMAU」 梶原一二三氏(兵庫支部、サザンアイランド・ダイバーズクラブ) 審査員特別賞 「和菓子」 和田 功氏(兵庫支部、サザンアイランド・ダイバーズクラブ) 関西潜水連盟会長賞 「Into The Sea」 伊藤公一氏(京都支部、海の子ダイバーズ) 関西潜水連盟理事長賞 「ふわり」大西恵子氏(舞鶴支部、舞鶴ダイビングスポーツ) 【委員長による受賞作品寸評】 グランプリの「飛翔」(杉澤文雄氏)は、お腹に大きなコバンザメが2匹貼り付いたウミガメを下からあおって撮影した作品です。ウミガメが上昇していこうとしているシーンと水面のブルーとが相まって、非常に美しい写真に仕上がっています。 準グランプリの「ガブリ」(豊田幸詞氏)は、エソがヒラメを捕らえたシーンを撮影した作品です。エソに飲み込まれまいと、背ビレをいっぱいに広げたヒラメ。逆に、これ以上はあけられないというまでに口を広げたエソ。命を賭けた両者の死闘は、見る者を圧倒します。生態写真として貴重なカットです。 3位の「ソプラノ歌手」(山野 泉氏)はハナヒゲウツボのアップです。青いボディと黄色い口のコントラストが、いかにも南の魚というイメージにあふれています。 関西潜水連盟賞の「AKAJIMAU」(梶原一二三氏)は、半水面の作品です。水面が穏やかであること、水中と陸上との露出のバランスを取ること、といった具合に、半水面の写真は条件が揃わなければなかなか撮影できません。慶良間の透明度の良い海が、文句なく気持ちの良い作品に仕上がっています。 審査員特別賞の「和菓子」(和田 功氏)は、キスジカンテンウミウシを素直に撮影した作品です。 関西潜水連盟会長賞の「Into The Sea」(伊藤公一氏)は、ジャックナイフで水中に潜っていくスキンダイバーの姿をとらえたものです。垂直に潜行していくダイバーの躍動感が魅力的です。 関西潜水連盟理事長賞の「ふわり」(大西恵子氏)は、ヒレを広げたミノカサゴが水中にゆったりと浮かんださまをとらえた写真で、とても優雅な作品です。タイトルどおりの浮遊感を感じます。 応募作品はいずれも作者の熱意を感じるものばかりでした。受賞作品の展示と表彰式は懇親会の席上で行われました。受賞作品は関西潜水連盟のホームページにも掲載していますので、ぜひともご覧ください。なお、水中写真コンテストの結果をご報告するにあたり、作品を応募してくださった会員のみなさまに深く感謝するとともに、来年のコンテストにも奮ってご応募くださいますようお願いいたします。 平成18年2月26日 関西潜水連盟 水中写真委員会 委員長 熊 博 毅 |